日経BPオンラインに記事がでてました。
ちょっと耳の痛いお言葉がありました。
「法の無知を法は救済しない」
わかっているんです。今回の訴訟はハードルが高いってことは。
ただ誰かが言わなければ始まらない。
「一部学説では「違法ではないか?」と有力に主張されていたもの」とおっしゃってます。「ただMBOの実務ではすでに当たり前のように活用されているもの」とのこと。
そこのところが俎上にあがればよいなと考えています。
法律が必ずしも正しいとは限らないのではないか。運営してみて初めて不具合がわかることもあるにではないかと。
しかし、異を唱える声がなければいつまで経っても欠陥を抱えたまま法律は走ってしまいます。
机上で練り上げられた論理が、現実で完璧とは限らない。
それを通してしまっては、法の前に人がひれ伏すことになります。
法は人のためにあるべきであって、人が法のためにあるべきではない。
ちょっと青臭いことを言ってしまいました。
さて伊藤氏の記事ですが、さすが金融ジャーナリストさん。
非常にわかりやすくまとめられています。
また最後に
「行儀の悪いことをしたんだから数年後に再上場を狙うことはありえないんじゃないか」との考えを述べられています。
同感です。
通常TOBによる買収、非上場化の場合、エグジットが目的であることが多い。
つまり非上場の間に事業を再構築して価値を高め上場によって利ざやをかせぐ。
ところで私も新吉本の再上場は難しいと思っています。
何を狙ってテレビ局は出資をしたのかが謎です。
「出資者だから芸人のギャラの値下げ要求が出来る」
これはあるかも知れません。
しかし逆に新吉本の収益を圧迫します。
「芸人さんのギャラが上がって新吉本の利益があがる=放送局の原価が上がる。」
「ギャラの値下げ交渉により放送局の利益が上がる=保有している新吉本株の価値がさがる。」
利益が相反してウィン・ウィンの戦略がとれない。
つまりシナジー効果は生まれない。
なんの目的で出資したんでしょうか?
放送局の株主さんは平気なんですかね。
クオンタム・エンターテイメントさんもよく参加されたなと思います。
あっ!そう言えばクオンタム・エンターテイメントは出資してないですね。経営に乗り出す様子でもないし。
名前と箱を貸しただけってことかな?
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