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吉本興業に疑問をもつ管理人のブログ

吉本興業のTOBによる上場廃止に疑問を持つ株主の独り言。

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閑話休題

10月27日

昨日は日経新聞に記事が出ていたので思わずやたら長文を書きました。
他のかたのブログを読んで適度にまとめられているのを見て反省しきりです。
 
というわけで、今日は閑話休題。
ふと山口さんのブログを読んでいて頭をよぎったのが、江戸川乱歩の「赤い部屋」という小説です。うろ覚えですが、赤い部屋なる秘密倶楽部に入会した男が、今まで実行した完全犯罪を告白するって話だったような。
 
例えば、この犯罪を思いついたきっかけとして重病人を運ぶ車に道を聞かれる。とっさに答えたのは少し距離のある藪で有名な医者だった。重病人らが去ったあとふともっと近くに腕のたつ医者が居たことを思い出すのである。
次の日案の定その病人は息を引き取る。
「もしあのときもう一人の医者を紹介していたら死なずにすんだかもしれない」
とこの男は思わずに完全犯罪の可能性に気付くのである。
遠い藪医者を紹介してしまった。ただこれについては責める人はいないであろう。たまたま近くの名医を知らなかっただけである。
たとえその重病人に殺意があってわざと藪医者を教えたとしても証明はできない。外形的には医者への道順をおしえた親切な男なのだから。
そしてこの男の告白は続く。
電車の線路を老婆が横切っている。電車はそこまで来ているが
別に危険と言うほどの距離でもない。そこに大声で「危ない、戻れ」と声をかける。老婆の心理に迷いが生じやがてパニックが起きはねられてしまう。
へそまがりで有名な目の不自由な按摩がいる。彼の行く道の右端に下水工事の穴が開いていた。そのまま歩けば危険はない。
そこに「ほ~ら、下水工事の穴があるぞ。ほらほらもっと左によらないと危ないぞ」とからかうように声をかける。
すると「へっへ~。旦那、またご冗談を」と右によろうとする。へそまがりだから。
結果、穴に落ちて死んでしまう。
 火事に遭遇したとき母親に「中から子供の声が聞こえる気がする。逃げおくれたんじゃないか?」と嘘をささやく。母親は思わず家に戻ってしまい焼け死んでしまう。
 
 他にもエピソードがあったと思いますが、全てこうすれば死に至らしめることができると認識しての行為であったとしても、外形的には親切な正当な行為です。
よって罪に問われることはないというような話だったと思います。
 
しかし手段の正当さをもって目的をも正当化できるんでしょうか?
直感的になにかおかしい気がしますね。刑法の解釈はわかりませんが。
 
「目的は手段を正当かできるか?」例えば平和のためなら人を殺しても良いか?との議論があります。例えば平和のためなら独裁者の暗殺やテロ行為を正当化できるのか?って話です。
 
逆に「手段は目的を正当化できるか?」
手続きの正当さをもって人の命や権利を奪うことも正当化されるのか?
ということも議論されてもよいのでは?
目的がまずあるわけで、手続きさえ正当さを装えば不正な目的が浄化されるわけではないと思います。また見かけ上正当な手続がほんとに正当に構成されているかどうかも大事なところですね。
 
ちなみにミステリーでは「赤い部屋」の例を「プロパビリティの犯罪」と言うそうです。
江戸川乱歩が影響を受けたのが谷崎潤一郎の「途上」という小説だそうです。
私は読んだことはないのですが、
病弱な妻を亡くした男が新しい女性と結婚しようとしている。
男が会社の帰りに探偵に呼び止められる。
前の妻は自分の過失によって事故死したのだが、実はそうなるように男が操作していたのではないかと探偵は主張する。
事故の確率の高い乗り合い自動車を進めたのはその操作のひとつである。
あきらかな殺人でないにしても常に危険の確率が高い状況に妻をおき、亡きものにしようとしていたのではないか。
それに対し、男は「乗り合い自動車を薦めたのは感冒にかかる確率が低いからだ」と反論する。以下探偵と男の間に問答が展開されるのだが、その最中に探偵がこう言う。

「あなたは反論するが、あなたの行為はたまたまその「外形に於いて」私の推理と一致する」と。
 
吉本興業については常に疑問に思っていますが、
子会社の短期間での上場廃止。
今回の非上場化など、考えれば無理を通す話に見えます。
はっきりしていることは物言う株主や取引所から見えなくなる。
間違いなくコーポレートガバナンスは低下する。
監査の基準も緩くなるでしょう。
何かを必死に隠そうとしているではないか?と推測してしまいます。
これに関してはいろいろ反論もあるでしょうが、

「たまたまその「外形に於いて」この推測と一致するのでは・・・」
 
閑話休題のはずがまた長文になりました。反省します。
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